6. 移動平均線(MA)
移動平均線とは
ある一定期間の価格(通常は終値)の平均を結んだものです。
e.g.)
8, 30, 100日で移動平均線を表示している。
--> それぞれの期間の終値の平均値を結んでいる。
移動平均線の本質
時間の経過とともに平滑化される、過去の情報を反映したデータサンプルのこと
移動平均線は何を示してくれるのか?
ボリュームや関心が高まる場所を示す。
未来の価格を導くものではないということを知る。
移動平均線に基づいたトレード
このテクニカル分析は王道の王道
大衆のやること:
さらに、移動平均線で示される売買サインとして有名なものに、「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」があります。
ゴールデンクロス
短期移動平均線が長期移動平均線を下から上へ突き抜けること。直近の価格傾向が上向きに転じたとみられるため買いサインといわれています。デッドクロス
ゴールデンクロスとは逆に、短期移動平均線が長期移動平均線を上から下へ突き抜けること。直近の価格傾向が下向きに転じたとみられる売りサインといわれています。
常にレイトエントリーになる。
なぜなら移動平均線に反映されているものは、常にすでに完了している遅れたデータであるから。 ==> 便乗者にしかなりえない
FOMO
つまりFOMO
便乗者の競争に参加することになる。
レイトエントリーは高いリスクで取引をするということを受け入れる、ということ。
まとめ
適切なエントリーは、適切なレベルから。
移動平均線の交差は大衆が乗っかるイベントと捉え、ボリュームの増加を考慮すること。
5. エントリーとイグジット
ベストなエントリーとイグジット
相場の反転のタイミングでそれを行うこと。
- 要はトレンドターゲット:
- エントリー: アップトレンドのボトム
- イグジット: ダウントレンドのトップ
エントリーとイグジットのタイプ
タイプ①: 未テストのレベル
疲弊していないので反発するから(ファーストタッチはほとんどの確率で拒絶される)。
しかるにここがターゲットである。
タイプ②: トレンドのブレイク
最初のエントリーポイントを逃した場合は、ここが次のエントリーポイント。
エントリー/イグジットtips
- サポートがヒットしたとき
- レベルがロストされた後(すぐに)、戻ってきたとき
- イグニッションがあるので、次のタイムフレームのレベルもターゲットになりえる
ストップロスtips
- エントリーしたトレンドの次のトレンドが失われたとき
4. レベルの疲弊
レベルの疲弊とは
サポート/レジスタンスの機能が弱まること
==> レベルのブレイクに繋がる
どうやって疲弊していくのか
そのレベルがテストされればされるほど
なぜか
レベル == 関心ごと
プレイヤーが買い/売り時と考える、その関心ごとが集中する価格水準
何回も同じレベルでサポートされたら、次はサポートされないだろう(ブレイクして下がるかもしれない)と思うはず
==> サポートへの関心が薄まる(買い勢力が弱まっていく)
これの逆も然り(レジスタンスの場合)
またそこでエントリーしようと考えるプレイヤーの人口は減少していけば、レベルの機能は失われていく。
チャーティングtips
- レベルがテストされたらレベルを破線にするなどして、疲弊してきていることを可視化する
- レベルがブレイクされたらそのレベルは消す(もうテストされることはない)
- チャートは刻一刻と成長するのでまた新たなレベルができることは忘れないこと
- フラクタルの知識をもとに、トレンドを考慮しながら支持・抵抗のレベルを適切に作成する方法を考え、それを使って疲弊とレベルの強さの相対性を見極めること
レベルの疲弊がわかるとどこまでブレイクするか予測ができる
3. フラクタル
フラクタルとは?
部分と全体が自己相似すること。
ある時間軸での動きはそれより小さい時間軸での動きの全体であり、それより大きい時間軸にとっての部分である(チャートの動きは1秒1秒生み出されていることを考えれば自明)。
つまり、動きの中に動きがあること(動きの中に隠された動きがフラクタル)
ポイント
チャートの動きは部分と全体で見ても一貫して関連があり、そのパターンを見つけること
フラクタルの技術は、あらゆるタイムフレームをまたいでチャートを分析するアート
説明できない動き
レベルを導き出せなかったポイントで反発やブレイクアウトが行われることがある。
そういった説明できない動きは、そこを起点とした小さい/大きい時間軸で部分/全体を見ると、フラクタルの観点からほとんど場合で説明できるようになる。
隠されたレベル
- 1Dのタイムフレームである地点に着目してみる(青丸)
-
- なぜここで反発したのか?
-
- 1Hのタイムフレームで見てみる
-
- 1Dでは見えなかった谷が見えてくる
-
- 1Dのタイムフレームに戻ってみる
-
- 1Dで見るとこのパターンは適切でないように見える
-
フラクタルなトレンド
- 1Hでダウントレンドを描いてみる(赤)
-
- 情報が欠落している
-
- 4Hでダウントレンドを描く(青)
-
- 1Hのダウントレンドは4Hで見ると垂直にしか見えない(情報として役に立たない)
-
- 1Hに戻る
-
- 1Hの動きに対する情報が補完されていることがわかる
-
フラクタルの特徴
- タイムフレームは情報を隠す
- フラクタルに基づいてレベルは隠されている
- すべてのトレンドがフラクタルなしで見られるわけではないが、谷と山はフラクタルなしでも見ることができる
- フラクタルを使わずにもトレンドは見ることができる。
- フラクタルに基づいてどのレベルがアタックされたかによって、動きの強さを示すことができる
フラクタルなターゲット
フラクタルに基づいた分析は、次にアタックされるレベルを正確に導けることが可能になる。
適切にフラクタル情報をすべて見つけたならば、どのターゲットを選ぶかについて正しく評価をすることができる。
==> チャーティングは、すべてフラクタルで検証すること(すべての側面を、確信が持てるまで何度も何度も検証すること)。
2. 山と谷
山と谷とは?
パターンのこと
- 山(アップトレンドのパターン)
-
- アップトレンド中のスイングハイ:頂点
- トレンドロー:底辺
-
- 谷(ダウントレンドのパターン)
-
- ダウントレンド中のスイングロー:頂点
- トレンドハイ:底辺
-
何を示すのか?
パターンの強さはタイムフレームの大きさに比例する
どの時間軸でもこのパターンは示される。
要は、山と谷を示すことによって、パターンから導かれたレベル(頂点/底辺)がどのくらいの大切さ(強さ)をもつかを表すことができる。
- Monthly
- Weekly
- Daily
使い方
アキュムレーションとディストリビューション
山 | 谷 | |
---|---|---|
頂点 | ディストリビューション | アキュムレーション |
底辺 | アキュムレーション | ディストリビューション |
ブレイクアウト
トップとボトムのレベルを超えると ==> トレンド反転
ターゲット
これらは全てターゲット
例
1. 新たなレベル
レベルの分離
Monthly, Weeklyはこれまでと同じルール(スイングロー/ハイのロウソク一本の底値と高音でレベルを引く)
Daily以下のタイムフレームはまた別のルールで引く(拡張していく)
チャーティング Tips
Daily以下のレベルはWeeklyとMonthlysで非表示にする
トレンド中のレベルの引き方
レベルの新たな区分
- ダウントレンド中のスイングロー(赤)
- とスイングハイ(青)
- アップトレンド中のスイングハイ(黄)
- とスイングロー(青)
- トレンドロー(紫)
- トレンドハイ(緑)
()内は、以下チャートの例で使用する色
ポイント
${trend}中の | スイング${low_or_high} | -->役割 |
---|---|---|
ダウントレンド | スイングロー | サポート |
アップトレンド | スイングハイ | レジスタンス |
なぜならそこで反発しているから。
今までのレベルの引き方(Daily)
スイングローのロウソク一本とトップとボトムにレベルを引いてdone
(この手法自体も正しいけど、今回からはAdvanced編)
NEW レベルの引き方
- トレンドの起点(トレンドハイ/トレンドロー)
- アップ/ダウントレンドのスイングハイ/ロー
- 2のスイングロー/ハイ
どう読み解くか?
ゾーンを作る
トレンドの起点(トレンドロー/ハイ)のバックテスト ==> トレンドの反転(Move Up)
- つまりトレンドとは山と谷とパターン。このパターンを逸脱することによってトレンドが反転する