3. フラクタル
フラクタルとは?
部分と全体が自己相似すること。
ある時間軸での動きはそれより小さい時間軸での動きの全体であり、それより大きい時間軸にとっての部分である(チャートの動きは1秒1秒生み出されていることを考えれば自明)。
つまり、動きの中に動きがあること(動きの中に隠された動きがフラクタル)
ポイント
チャートの動きは部分と全体で見ても一貫して関連があり、そのパターンを見つけること
フラクタルの技術は、あらゆるタイムフレームをまたいでチャートを分析するアート
説明できない動き
レベルを導き出せなかったポイントで反発やブレイクアウトが行われることがある。
そういった説明できない動きは、そこを起点とした小さい/大きい時間軸で部分/全体を見ると、フラクタルの観点からほとんど場合で説明できるようになる。
隠されたレベル
- 1Dのタイムフレームである地点に着目してみる(青丸)
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- なぜここで反発したのか?
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- 1Hのタイムフレームで見てみる
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- 1Dでは見えなかった谷が見えてくる
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- 1Dのタイムフレームに戻ってみる
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- 1Dで見るとこのパターンは適切でないように見える
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フラクタルなトレンド
- 1Hでダウントレンドを描いてみる(赤)
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- 情報が欠落している
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- 4Hでダウントレンドを描く(青)
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- 1Hのダウントレンドは4Hで見ると垂直にしか見えない(情報として役に立たない)
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- 1Hに戻る
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- 1Hの動きに対する情報が補完されていることがわかる
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フラクタルの特徴
- タイムフレームは情報を隠す
- フラクタルに基づいてレベルは隠されている
- すべてのトレンドがフラクタルなしで見られるわけではないが、谷と山はフラクタルなしでも見ることができる
- フラクタルを使わずにもトレンドは見ることができる。
- フラクタルに基づいてどのレベルがアタックされたかによって、動きの強さを示すことができる
フラクタルなターゲット
フラクタルに基づいた分析は、次にアタックされるレベルを正確に導けることが可能になる。
適切にフラクタル情報をすべて見つけたならば、どのターゲットを選ぶかについて正しく評価をすることができる。
==> チャーティングは、すべてフラクタルで検証すること(すべての側面を、確信が持てるまで何度も何度も検証すること)。