虚空の暴走

【罠カード】

1-2. レベルはなぜテストされるのか?

結論

ある特定の価格水準でチャートのトレンドとは逆のアクション(下降なら買い、上昇なら売り)が集中するから。そしてそれは、プレイヤーの感情(強欲・恐怖・群れ)によって引き起こされる。

市場にいるヤツらは三種類に分けられる

  • ロングしてるヤツ(以下「ロンガー」という。)
  • ショートしてるヤツ(以下「ショーター」という。)
  • まだ決まってないヤツ(以下「便乗者」という。)

こいつらは利益を生み出すために「ターゲット」をみんな持っている。

  • ロンガー --> どこで買って、どこで売って利益を出そう
  • ショーター --> どこで売って、どこで買って利益を出そう
  • 便乗者 --> 大勢順応

大切なことは

『全ての価格の地点でこいつらが同時に存在している』ということ。

ロンガー vs ショーター + 便乗者

前提

  • ロンガー
    • 一番買い時(そこから上がる)と信じているレベルでエントリーする。
  • ショーター
    • 一番売り時(そこから下がる)と信じているレベルでエントリーする。

どの価格の地点もこいつらが戦っていて、便乗者はいずれかに加担する。

ある一地点に着目する

シナリオ1

1-1. 価格が上がった場合

現状、ロンガーは満足していて、ショーターは自分の予測が間違っていたのではないかと不審に思っている。

1-2. そして価格が下がる場合
プレイヤー 考えること 感情
ロンガー またエントリーした地点まで戻ってきたら
買い増ししよう
強欲
ショーター またエントリーした地点まで戻ってきたら
買ってブレイクイーブンにしよう
恐怖
便乗者 逃したエントリー地点まで戻ってきたら
買おう
群れ

多くのプレイヤーが「買おう」とする価格水準が一致するとサポートになる
多くのプレイヤーがそのレベルで買えば、下降トレンドは反発する可能性が高い

1-2-1. サポートを突き破って価格が下がった場合

プレイヤーのステータスはシナリオ2へ移行するので、サポートはレジスタンスに反転する。

シナリオ2

2-1. 価格が下がった場合

現状、ショーターは満足していて、ロンガーは自分の予測が間違っていたのではないかと不審に思っている。

2-2. そして価格が上がる場合
プレイヤー 考えること 感情
ロンガー またエントリーした地点まで戻ってきたら
売ってブレイクイーブンにしよう
恐怖
ショーター またエントリーした地点まで戻ってきたら
売り増ししよう
強欲
便乗者 逃したエントリー地点まで戻ってきたら
売ろう
群れ

多くのプレイヤーが「売ろう」とする価格水準が一致するとレジスタンスになる
多くのプレイヤーがそのレベルで売れば、上昇トレンドは反発する可能性が高い

2-2-1. レジスタンスを突き破って価格が上がった場合

プレイヤーのステータスはシナリオ1へ移行するので、レジスタンスはサポートに反転する。

レベルになりやすい価格水準

エモーションがレベルのトリガーなら、エモーショナルな価格はレベルになる

  • 52週の高値/安値(52週とは直近約1年ということ)
  • 市場の新高値/新安値
  • キリのいい数字(シンプルに「覚えやすい」という事実に人は引き寄せられやすい)

人は過去に学んで未来を予測するものだから

  • 過去に機能したサポート/レジスタンスは将来にも機能する

トレードで利益を出さんとする行為は要は未来予測。
人間は何か未来を予測する時、必ず経験や歴史といった過去の出来事を参考にする。

ポイント

正しくレベルを見つけることができれば、最適なエントリーを予測することができ、利益を最大化させることができる。