8. タイムフレーム
タイムフレームとは?
ロウソク足、一本ができるまでの時間感覚のこと。
月足(Monthly)、週足(Weekly)、日足(Daily) and so on.
- Monthly
- Weekly
- Daily
※ 使用しているアプリはTrading Viewです。
タイムフレームはなぜ大切なのか?
- タイムフレームは ...
- レベルの強さを示すから。
- そのタイムフレームの強さに基づいて、ブレイクアウトを期待するタイミングを示すから。
- ターゲットを決めるために役立つから。
- その瞬間に起こっている出来事の重要性を示すから(イベントの重要性はタイムフレームの大きさに比例する)。
レベル === トレンド === ウェッジ
レベルの強さはタイムフレームの大きさに比例する、ということから
トレンドもウェッジも同様ということを忘れない。
レベルを描く時は大きいタイムフレームから始める
どのタイムフレームで描かれたのか識別するために、レベルはタイムフレームごとに色分けすること。
例
- 1). Monthly(シルバー)
- 2). Weekly(パープル)
-
- 3). Daily(レッド)
上記例、なぜDailyレベルをそこから描き始めたのか?
※ 青丸に着目
レベルを描く目的ってなんだったんだっけ?
スイングローとスイングハイを見つけるため。
つまり山なり谷なり(パターン)を見つけることだった。
タイムフレームを大きくしてみる
- Weekly
- Monthly
==> 何もないから.
手順
- 一番大きいタイムフレームからレベルを描き始める。
- 起点は一番最初から二番目のところから(一番最初はボラティリティが強すぎるためいつでも二番目から始めること)。
- 書かないとき
- 他の時間軸のレベルと(ほとんど)被ってしまっているレベル(上記例の2番参考)は、WeeklyからMonthlyレベルに格上げしているなどを考慮して書かない。
- 大きい時間軸で見た時にパターンがないものは書かない。
タイムフレームの大きさに比例する
イベントの重要性(大きな動き)
小さいタイムフレームから大きいタイムフレームの節目を見た時、 大きいタイムフレームの節目となるタイミングは重要な動きになることが多い
- 例: Dailyのチャートから月初/終わりなどに着目すると...
レベルの強さ
大きいタイムフレームで示されたレベルは、小さいタイムフレームのわずかな動き(ほんの少しブレイクした etc.)で破壊されない。
- 例: Weeklyチャートから導いたレベル(上昇方向にブレイクアウトする前として)
-
- 4時間のタイムフレームで見てみる
- 4Hのわずかな動きでいきなりWeeklyのレベルを破壊することはない。何回もテストされていることもわかる。
- 4時間のタイムフレームで見てみる
-
==> どのタイムフレームのレベルでテストされているのかを識別することの重要性
ブレイクアウト
大きいタイムフレームほどブレイクアウト後の動きは大きくなる。
タイムフレームに基づいたターゲットの決め方
あるレベルをブレイクすると、タイムフレームが次のターゲットを指示してくれる。 例えば4時間足のレベルをブレイクした場合、より大きいタイムフレームのレベルをターゲットとすることになる。
-例 -
トレーダー種別タイムフレーム
トレーダー種別 | エントリー | チャート | ホールド期間 |
---|---|---|---|
スキャルパー | 15m | 1H | 6時間以内 |
デイトレーダー | 1H | 4H | 3日以内 |
スイングトレーダー | 4H | 1D | 1 - 7日 |
ポジショントレーダー | 1D | 1W | 1 - 1000日 |
例:スキャルパーの場合
- 15mのタイムフレームでレベルを引く
- 1Hのタイムフレームでチャートを見る
- 15mタイムフレームで引いたレベルでエントリーする
- 今回はショートでエントリーするとする
- 6時間後 ==> 1stターゲット◎
- さらに6時間後 ==> 1stターゲット✖️
7. ウェッジ
ウェッジとは?
トレンドラインを繋げてくさび形にしたもの
- 例
要はウェッジの淵はトレンドラインということ。
トレンドライン === レベル であるので、ウェッジもレベルと同じ役割を果たす。
ウェッジの描き方
- 1). 起点のスイングローと次のスイングロー
- 2). 起点のスイングハイと次のスイングハイ
- 3). 頂点のスイングハイと次のスイングハイ
- 完成
省略した描き方
トライアングルを使用
- 起点のスイングローと次のスイングハイ
- 頂点のスイングハイと次のスイングハイ
- 起点のスイングローと次のスイングロー
ウェッジのはたらき
ウェッジ === トレンド === レベル
- 底辺 --> サポート
- 上の2辺 --> レジスタンス
breakoutが起こる可能性のあるポイントを示す
上/ 下の辺を突き破ればup/down
breakout 例
ウェッジはダイナミック(動的)
次のスイングハイ/ローは、新たなものが生まれたらそこを新しい点としてウェッジを変化させる。
一方で、トレンドラインは静的(変わらない)。
ダイナミック 例
6. トレンド(パターン)
トレンドラインの決め方
- スイングローと次のスイングロー --> アップトレンド
- スイングハイと次のスイングハイ --> ダウントレンド
トレンドライン == レベル
トレンドはレベルと同じ役割を果たす。
トレンドラインのチャネル
トレンドラインを描き、それをクローンして作る
- weekly
- daily
5. モメンタムとボリューム
モメンタムとは?
相場の動きなどに用いられる言葉で方向性や勢いという意味です。相場のモメンタムが強いという場合は相場の方向性・勢いは上向きであることを示します。株価モメンタムや業績モメンタムのように様々な使い方があります。
パラフレーズすれば、モメンタムとはチャートの動きの原因と結果を示すものと言える。
また、ここでいう「勢い」とは、物質世界で働く事象と同じと考えていい。
野球の球を打ったら、最初は勢いよく飛んでいくけどだんだんと勢いが弱まっていって球は地面に落ちる。
動きはモメンタムがないと生まれない
ボリュームとは?
出来高、売買高のこと。
簡単に言えば、どれだけの量のやりとりが行われたかを示すもの。
↓これのこと。
【コツ】ボリュームの色は気にしなくていい
ボリュームの色は、終値が前回より上がったか下がったかだけで決まる。
例えば1億枚のコインが売られて下落しまくったとしても、誰かが買った終値になるラスト1枚の値段が前回よりも高かったら緑色になる。
だから、純粋にどれだけのボリュームがあるのかだけ見ればいいい。
ボリュームとモメンタムの関係
モメンタムを左右するものこそボリューム。
- ボリュームが増える --> 勢いが強まっていっているということ。
- ボリュームが減る --> 勢いが弱まっていっているということ。
ボリュームとモメンタムをどう使うのか?
チャートの動きがどのように完結するのか、あるいは開始するのかを確認するために使う。
==> 買い時/売り時の判断として使う。
ポイント
- 価格が上/下がっている時 ボリュームが増え続ければ上昇/下降継続。
- 勢いがあるので現在の動きは継続する。
- 逆にボリュームが減れば、現在の動きの方向から反転する可能性。
- 勢いが減るので現在の動きが終わる可能性。
モメンタムは ...
- レベルによって相殺される。
- レベルの破壊を手伝う。
ボリュームは ...
- レベルによって相殺される。
- ボリュームそれ自体はレベルに影響を及ぼすものではない。
- ボリュームとモメンタムがレベルの破壊を手伝う。
- レベルの破壊を行う時には増加している。
- 現在の価格の方向性が変わる時に減少する。
ボリュームとモメンタムとレベルは ...
- つまり、相互に作用しあって反転を示す。
判断の例
- もし相場がレベルにヒットしていて、
- ボリュームが減少しているのなら、イグジットする。
- ボリュームが増加しているのなら、さらに高いターゲットを狙う。
チャートの例
4. ターゲット
ターゲットとは
(自分も含めた)プレイヤーの決める買い/売り時のポイントのこと。
ターゲットはアキュムレーションであり、ディストリビューションもまたターゲット。 ==> どこで買い集めて(アキュムレーション)、どこで売る(ディストーション)のか。
ターゲットはなぜ大切なのか
- ターゲットは...
- リスク回避のために使える
- チャートがなぜそのように動くのかを示してくれる
- いつ買い集めていつ売ればいいかを示してくれる
- プレイヤーのエントリーとイグジットに影響を与えている
- ...から。
ターゲットをどのように決めるか
- 前提の分析
- アキュムレーションとディストリビューションを理解する
- レベルを見つける
- トレンドを見つける(トレンドの遷移(破壊)が行われているポイントに着目する)
- ウェッジを見つける
- ピークと谷を見つける
以上の分析後に、トレンドを基準にした、自分の考えるシナリオ(予測)を支持することのできるターゲットを決める。
また、ターゲット到達への失敗や成功に基づいて、常にターゲットは柔軟に適用させること。
エントリー待ち
- サポートをターゲットにする(最大限に値下がりしたところで買う)
- ターゲットを複数持つマージンを用意すること
- 自分が決めたサポートまで完全に到達しきれなかった場合など、ターゲットはある程度サポートエリアの範囲内で複数持っておく(自分のサポートが間違っている可能性もあるため)
- イグジットする時はエントリーした値段よりも低い値段で再エントリーできるかどうか狙うこと
- 再エントリーポジションをまた新たなターゲットと設定すること
- エントリーした時点で売りのターゲットは確実に決めること。
イグジット待ち
- レジスタンスをターゲットにする(最大限に値上がりしたところで売る)
- ターゲットを複数持つマージンを用意すること。
- もしターゲットまで到達しない場合は、妥協して売る決断もすること
- ターゲットを複数持つことを念頭に、チャートの動きに対応させること。
- 常により良いポジションでエントリーできないのか、自分のターゲットは失敗していないか自分のポジションを再検証すること。
タイミング
どのタイムレフームでどうタイミングをとってエントリーして売り抜けるか これがターゲットを決める中で一番大切なこと
自分のターゲットは自分で決める
自分が導いたシナリオ、生み出したクライテリアでターゲットを決める。
誰かのではなく、自分のターゲットを信じる。
リスクを高める行為
- どっちのターゲットがヒットするのかを待つこと
- 自分の決めた売りのターゲットに固執すること
- 確信のなさからターゲットを簡単にアジャストしてエントリーしてしまうこと(自分の導くシナリオの根拠を固めてからターゲットを設定すること)
- 書籍を参考にすること
リスクを下げる行為
- 買いのターゲットに固執すること
- 確信のなさからポジションを捨てること
- チャートの動きを分析し続けること
3. レベル
はじめに
レベルは以下の理論などが絡み合うため、複数の記事になることを想定。
- レベルの強さ(相対関係)
- ファーストタッチ vs ファーストテスト
- サポートロストとサポートゲイン
この記事では基本的なレベルのコンセプトやポイントを紹介することにフォーカスする。
ポイント
ルール
- 過去に発生したアキュムレーションとレジスタンスからレベルを定義できる。
- レベルが破壊されるまでそのレベルでトレンドは反発する。
- ファーストタッチはほとんどの確率で拒絶される。
- レベルはアキュムレーションとディストリビューションの発生を促す。
- サポートがリスペクトされる(そのレベルが参考にされる)とアキュムレーションになる
- 下降してもサポートにタッチしないと上昇する。
- ==> ※ サポートエリアがアキュムレーションのゾーン
- レジスタンスがリスペクトされる(そのレベルが参考にされる)とディストビューションになる。
- 上昇してもレジスタンスにタッチしないと下降する。
- ==> ※ レジスタンスエリアがディストリビューションのゾーン
- サポートがリスペクトされる(そのレベルが参考にされる)とアキュムレーションになる
買い/売り時
サポート | レジスタンス |
---|---|
買い時を示す | 売り時を示す |
レベルが破壊される可能性のあるタイミング
サポート | レジスタンス |
---|---|
ディストリビューション中 | アキュムレーション中 |
レベルが破壊されるとそのレベルは反転する
サポート | レジスタンス |
---|---|
レジスタンスへ反転 | サポートに反転 |
トレンドとウェッジ
トレンドとウェッジは常にサポートとレジスタンスとしての機能を果たす
トレンド == レベル
トレンドラインから上昇すればそのトレンドラインはサポートとして機能する。
トレンドラインから下降すればそのトレンドラインはレジスタンスとして機能する。
(トレンドについて別記事で詳述)
ウェッジの枠 == レベル
ウェッジの中もレベルとしての機能を果たす。 (ウェッジについて別記事で詳述)
レベルの強さは、
- タイムフレームの長さに比例する
- 例). ウィークリーで示されたレベル > デイリーで示されたレベル
- 突き破られた回数に比例する。
トレンドサポートの強さは
- レベルの近さに比例する。
適切にレベルを見つける方法
- ウェッジを作る
- トレンドを作る
- 全てのタイムフレームを使う
- どのタイムフレームで引いたレベルなのか色を分ける
- スイングローとスイングハイで線を引く
- スイングハイの高値と安値 ==> レジスタンス
- スイングローの高値と安値 ==> サポート
[簡単に実演] スイングローとスイングハイで導くレベル
- スイングローとスイングハイで線を引く
ウィークリーのタイムフレームで、三つのポイントでスイングローとスイングハイにマーク。
宗教的なまでに
タイムフレームをデイリーに戻して確認。
こんな単純にレベルを引いただけだが、このレベルが未来に宗教的なまでにリスペクトされていることがわかる(以下でルールを振り返りながら解説をする)。
ルールを振り返りながら解説
> レベルが破壊されるまでそのレベルでトレンドは反発する。
==> レベルが破壊されるまで、そこのサポートとレジスタンスの間を行ったり来たり、そこのゾーンに留まるということ。
- 青: レジスタンス
- 黄: サポート
レベルの破壊は二つのレベルを超えたら発生。
レジスタンスとサポートは反転してゾーンが遷移。
> ファーストタッチはほとんどの確率で拒絶される。
> レベルはアキュムレーションとディストリビューションの発生を促す。
2. アキュムレーションとディストリビューション
パターン
不変のサイクル
- アキュムレーション
- 上昇
- ディストリビューション
- 下降
ルール
- アキュムレーションとディストリビューションは
- トレンドに基づき発生する
- トレンドを生み出す
- レベルに基づき終了する
- レベルによって相殺される
見極め方
「レベル」の理解と、「トレンド」の識別が必要(別記事で詳述予定)
tips
アキュムレーション
ディストリビューション
- レジスタンスにファーストタッチして反発後 --> 発生する可能性大
- ディストリビューションはチャートの上昇中に必ず行われる
- アキュムレーション中にディストリビューションは起きない
例
- A: ディストリビューション
- B: 下降トレンド
- C: サポート
- D: アキュムレーション
上記例でわかること
ディストリビューションは下降トレンドを作る
下降トレンドを逸脱しようとする動きがいくつかある --> トレンドが反転する兆候
サポートにファーストタッチして反発 --> アキュムレーションに突入 --> トレンドを完全に逸脱してディストリビューションが終了したことがわかる
アキュムレーションでエントリーをする
- トレンドを逸脱してディストリビューションが終わるまで待つ
- 上昇の動きはアキュムレーションの期間に比例する(アキュムレーションが長ければ上昇の動きは大きくなる)