5. モメンタムとボリューム
モメンタムとは?
相場の動きなどに用いられる言葉で方向性や勢いという意味です。相場のモメンタムが強いという場合は相場の方向性・勢いは上向きであることを示します。株価モメンタムや業績モメンタムのように様々な使い方があります。
パラフレーズすれば、モメンタムとはチャートの動きの原因と結果を示すものと言える。
また、ここでいう「勢い」とは、物質世界で働く事象と同じと考えていい。
野球の球を打ったら、最初は勢いよく飛んでいくけどだんだんと勢いが弱まっていって球は地面に落ちる。
動きはモメンタムがないと生まれない
ボリュームとは?
出来高、売買高のこと。
簡単に言えば、どれだけの量のやりとりが行われたかを示すもの。
↓これのこと。
【コツ】ボリュームの色は気にしなくていい
ボリュームの色は、終値が前回より上がったか下がったかだけで決まる。
例えば1億枚のコインが売られて下落しまくったとしても、誰かが買った終値になるラスト1枚の値段が前回よりも高かったら緑色になる。
だから、純粋にどれだけのボリュームがあるのかだけ見ればいいい。
ボリュームとモメンタムの関係
モメンタムを左右するものこそボリューム。
- ボリュームが増える --> 勢いが強まっていっているということ。
- ボリュームが減る --> 勢いが弱まっていっているということ。
ボリュームとモメンタムをどう使うのか?
チャートの動きがどのように完結するのか、あるいは開始するのかを確認するために使う。
==> 買い時/売り時の判断として使う。
ポイント
- 価格が上/下がっている時 ボリュームが増え続ければ上昇/下降継続。
- 勢いがあるので現在の動きは継続する。
- 逆にボリュームが減れば、現在の動きの方向から反転する可能性。
- 勢いが減るので現在の動きが終わる可能性。
モメンタムは ...
- レベルによって相殺される。
- レベルの破壊を手伝う。
ボリュームは ...
- レベルによって相殺される。
- ボリュームそれ自体はレベルに影響を及ぼすものではない。
- ボリュームとモメンタムがレベルの破壊を手伝う。
- レベルの破壊を行う時には増加している。
- 現在の価格の方向性が変わる時に減少する。
ボリュームとモメンタムとレベルは ...
- つまり、相互に作用しあって反転を示す。
判断の例
- もし相場がレベルにヒットしていて、
- ボリュームが減少しているのなら、イグジットする。
- ボリュームが増加しているのなら、さらに高いターゲットを狙う。
チャートの例